まみずハルカブログ

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建築学科について

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こんにちは、まみずハルカです。今回は、私が4年間在籍した建築学科について書こうと思います。

 

まず初めに、なぜ私が建築学科を志望したのか書きます。

私は受験生の頃、建築学科に固執しているわけではありませんでした。理系の学科の中からかっこいい名前のものを選んだというのが正直な理由だったのかもしれません。(「建築学科です!」と言いたかった笑)

私は国立大学だけでなく、私立の大学もたくさん受けました。私立の大学は、理工系や化学系や文系学科を受けていました。どこに行っても面白いだろうと思っていたので、学科は特に拘泥していなかったです。

 

そして、大学に合格して建築学生となりました。建築学科にもともと思い入れはなかったと書きましたが、建築物は好きな方だったと思います。特に横浜の異人館が大好きで、美しい家に住みたいという思いは小さい頃からありました。自分の好きな仕様に家を建てるというのは誰しも憧れると思います。建築学科に入って、建築家になって自由に建物を建てられるようになれるのかなと漠然に思っていました。

 

まず、大学一年の頃は教養科目中心に学びました。その多くが必修科目だったので数学や物理などの授業を受けました。理論系の勉強でした。受験勉強よりも機械作業の学びだったなと振り返ります。私はもともと授業中に授業を聞かないタイプの人間でして、全てを教科書や参考書頼みで勉強をしていました。大学の勉強もそのようにしようと思っていましたが、教科書の説明はとても粗くとても難解でした。(信じられないほど説明が端折られている!)そしてここまで授業を聞かない生活を続けてくると、授業を聞こうと思っても全く頭に入ってこないのです。もはや、落ちこぼれているから内容についていけてないだけだったのかもしれません。だから、これらの教養科目のテストは学びではなく暗記で乗り切っていました。教科書に載っている例文の解き方を暗記し、そのままテストに記すということをやっていました。そのため、基本問題は出来ましたが応用問題は手付かずのこともしばしばありました。

 

そして、大学二年以降は専攻科目が増えていきました。建築の歴史、構造、環境、設計演習など建築関係は一通り勉強したと思います。建築はとても幅が広く覚えることがたくさんありました。だから、大学生の間はとにかく知識を詰め込む時間だと思います。その基礎知識を生かして将来研究をしていくのです。個人的には知的好奇心を刺激された授業は残念ながら一つもありませんでした。その理由は、おそらく現実感がありすぎたからだと思います。人はそもそもよく分からないものを知りたいという欲求を持っています。なんとなくかっこいい建物の「なんとなく」の部分に惹かれているのだと思います。それを唯一の解釈に落とし込み理詰めで解釈するのが単純に性に合わなかったのです。(文系に行けという感じですね。)

 

また、一つの授業を受けるとその先の仕事像が見えて嫌気がさしていました。建築関係の仕事は建築家だけでなく、技術者の道(ゼネコン就職も含む)もあります。「この勉強を専門にして院に進学したらこういう職業に就く」というラインが見えてしまい私はつまらなさを感じてしまいました。根底には「私がやらなくても誰かがやってくれる」という思いがあったのだと思います。これを言うとどんな職業でも同じだと思うかもしれません。しかし、自分の成長という観点からみると若干違う気がします。技術者の方はゲームをクリアしていく感覚に近く、文系職(例えば営業)の方はプロレス対決に近いと思います。ある分野で成功するか、身一貫で成長するかの違いだと思います。どちらの良さもありますが、私は一つの分野で生きることは人として脆弱性を孕むのではないかという結論に至ってしまいました。これまで理系の人間として生きてきましたがそれを覆す結論になってしまったのは正直悲しいです。損をした気分になって落ち込んだこともありました。しかし、考え方の変化はどんな時も肯定しなければいけません。だから、卒業を機に建築から離れることにしました。

 

院進学をする人の目線から建築学科についてを聞くとまた違った回答が返ってくると思います。昔から建築家になるのが夢で猪突猛進頑張ってきた人もいるでしょう。専門授業を受けていく中で建築の耐震について興味を持ち、より耐震性のある建物を開発したいという人もいるでしょう。あるいは、建築物の省エネの効率化を目指している人もいるでしょう。興味を持続して持てるというのは才能であり、社会に役立つ優秀な人間だと思います。頑張ってください。

 

私は気質上、合わなかったので建築関係から退きました。しかし、建築学科に入って建築に関する知識はある程度ついたと思います。物事を理解していくのはどんな事であれ、武器になると思います。こと建築に関しては、普段の生活と密着しています。だから、今後の私の人生を助ける糧にはなると思います。

 

では、また〜